メタディスクリプション
HTML の meta description タグ。検索結果のスニペットの元になる説明文で、切り詰めを見込んだ長さの調整が必要になる。
メタディスクリプション (meta description) は、HTML の <meta name="description"> タグで指定するページの説明文です。検索エンジンの検索結果ページ (SERP) でタイトルの下に表示されるスニペットの元になり、ユーザーがそのページをクリックするかどうかの判断材料となります。直接的な検索順位の要因ではありませんが、クリック率 (CTR) に大きく影響するため、SEO 戦略において重要な要素です。
Google はメタディスクリプションの長さに上限はないとしており、スニペットは必要に応じて端末の表示幅に合わせて切り詰めると説明しています。つまり「何文字までなら全部表示される」という公式の閾値は存在せず、同じ文章でもデスクトップとスマートフォンで切れる位置が変わります。長さの目安として日本語 120 文字前後、英語 155〜160 文字前後という数字が実務で共有されていますが、これは観測にもとづく経験値であり、保証された上限ではありません。切れるのは末尾からなので、重要な情報を前半に置き、後半は切れても意味が壊れない補足に充てる設計のほうが、文字数を狙って詰めるより安全です。
この「表示幅で切れる」という性質は、文字数管理の考え方に直結します。同じ 100 文字でも、全角の日本語だけで書いた場合と半角英数字や記号を多く含む場合では占める幅が変わるため、文字数が同じでも切れ位置は一致しません。全角と半角の混在が多いページでは、文字数の数値だけを合否の基準にせず、実際の検索結果での見え方を確認する工程を挟むのが確実です。
効果的なメタディスクリプションを書くにはいくつかのポイントがあります。まず、ページの内容を正確に要約し、ユーザーの検索意図に応える文言にすることが基本です。そのページを読むと何が分かるのかが具体的に伝わる文言 (「詳しく解説」より「計算式と実例を提示」のような書き方) にすると、同じ検索結果に並ぶ他のページとの違いが読み取れます。また、検索語と一致する語句はスニペット内で太字で強調されることがあるため、想定するクエリの言葉をそのまま含めておくと視認性の面で有利になります。
メタディスクリプションを設定しない場合、Google はページ本文から検索クエリに関連する部分を自動的に抽出してスニペットを生成します。自動生成されたスニペットはクエリごとに本文の該当箇所が選ばれるため、検索語が多岐にわたるページでは固定の説明文より内容が合うこともあります。一方、トップページや一覧ページのように本文から要約を作りにくいページでは、自動生成に任せると意味の通らない断片が出やすいため、固有のメタディスクリプションを用意する価値が大きくなります。いずれの場合も、同じメタディスクリプションを複数ページで使い回すのは避けるべきです。
よくある誤解として、メタディスクリプションを設定すれば必ずそのまま表示されると思われがちですが、Google は検索クエリに応じてメタディスクリプションを無視し、ページ本文から独自のスニペットを生成することがあります。特に検索クエリとメタディスクリプションの関連性が低い場合にこの傾向が強まります。また、メタディスクリプションと Open Graph の og:description は別の用途であり、SNS でのシェア時には og:description が使用されます。
文字数カウントの観点では、メタディスクリプションは文字数管理が最も重要な HTML 要素の一つです。短すぎると情報不足でクリックされず、長すぎると途中で切れて意図が伝わりません。日本語サイトでは 80〜120 文字、英語サイトでは 120〜160 文字あたりを作業上の目安として、文字数カウントツールで確認しながら整えるのが実務的な進め方です。ここで数える対象は、切り詰められる前の原文であることに注意してください。切れた後の見た目を基準にすると、末尾に置いた補足が消えていることに気付けません。