SMS 文字数制限

SMS は 1 通 160 文字 (GSM 7-bit) または 70 文字 (Unicode/UCS-2)。長文は分割送信される。

SMS (Short Message Service) の文字数制限は、使用する文字エンコーディングによって異なります。GSM 7-bit エンコーディング (英数字と基本記号) では 1 通あたり 160 文字、Unicode (UCS-2) エンコーディング (日本語、絵文字、中国語など) では 70 文字が上限です。この 160 と 70 という数字は、1 通で運べるデータ量が 140 バイトに固定されていることから導かれます。1 文字を 7 ビットで表す GSM 7-bit なら 140 × 8 ÷ 7 = 160 文字、1 文字を 16 ビットで表す UCS-2 なら 140 ÷ 2 = 70 文字です。短い文に限る設計は 1984 年に構想されて 1985 年に GSM の会合へ提案され、SMS の仕様そのものは 1986 年に GSM 規格群の一部として定義されました。通話の制御に使う既存の通信路に相乗りさせる前提だったため、この 140 バイトという枠から出られなかったという経緯です。

制限を超える長文メッセージは自動的に複数の SMS に分割されて送信されます。分割時にはユーザーデータヘッダー (UDH) が各セグメントに追加されるため、実質的な文字数は GSM で 153 文字、Unicode で 67 文字に減少します。受信側の端末がこれらのセグメントを結合して 1 つのメッセージとして表示しますが、古い端末では個別のメッセージとして表示されることもあります。

ビジネス SMS では、分割送信は通数に応じた課金が発生するため、コスト管理が重要です。国内の送信料は 1 通いくらの固定額ではなく、送った文字数に応じた段階制になっているのが実情です。2026 年時点の NTT ドコモの国内 SMS では、全角 70 文字までが 1 通 3 円台で、そこからおよそ 67 文字ごとに 1 段階上がり、上限の全角 670 文字では 30 円台になります (いずれも税込)。段階の幅がそのまま分割の単位なので、70 文字を 1 文字超えただけで料金は 2 倍になります。そのため、1 通に収まる文字数で簡潔にメッセージを伝えることがコスト効率の面で重要です。認証コード (OTP) の送信では、コードと最小限の説明文だけで構成し、文字数を抑えるのが一般的です。

日本語の SMS は Unicode エンコーディングが使用されるため、70 文字の制限が適用されます。ただし国内の主要キャリアは長文 SMS に対応しており、上限は全角 670 文字です。これは 1 セグメント 67 文字を 10 通ぶん結合した値で、半角英数字だけなら 153 文字 × 10 = 1,530 文字まで入ります。注意したいのは、この上限が使えるのは分割と結合の両方が成立する経路に限られる点です。同じキャリアでも衛星を経由する送信では全角 70 文字までに制限されるなど、経路によって上限が戻ることがあります。RCS (Rich Communication Services) のように文字数の制約が緩い後継規格も広がってきていますが、相手の端末や事業者が対応していなければ SMS に落ちて送られるため、2026 年時点では 70 文字で成立する本文を用意しておくのが安全です。

SMS マーケティングでは、文字数制限を意識したメッセージ設計が成果を左右します。URL を含める場合は短縮 URL を使用し、本文の文字数を節約します。CTA (行動喚起) は明確かつ簡潔に、受信者が次に何をすべきかを一目で理解できるようにします。SMS は電話番号だけで届き、アプリの導入も購読の同意も要らないため、通知が埋もれにくい経路として使われます。ただし開封率の高さをうたう数値は測定方法や対象がまちまちで比較できないため、目標値を置くなら自分たちが送った分の反応率を測って基準にするほうが確実です。

文字数カウントとの関連では、SMS の文字数制限は文字数カウントツールの実用的なユースケースの一つです。特に日本語 SMS では 70 文字という厳しい制限があるため、送信前に正確な文字数を把握することが不可欠です。絵文字を 1 つ含めるだけで Unicode エンコーディングに切り替わり、160 文字から 70 文字に制限が変わる点も、ユーザーが見落としやすいポイントです。

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