フリック入力

スマートフォンのタッチスクリーンで、キーを上下左右にフリックして文字を選択する日本語入力方式。トグル入力より高速。

フリック入力は、スマートフォンの日本語入力方式の一つです。テンキー配列のキーをタップすると「あ」行の文字が入力され、上下左右にフリック (指を滑らせる) すると「い」「う」「え」「お」が入力されます。従来のトグル入力 (同じキーを複数回タップして文字を切り替える方式) と比べ、1 文字あたりのタップ数が 1 回で済むため、入力速度が大幅に向上します。

フリック入力の速度は、熟練者で 1 分間に 100〜120 文字程度です。トグル入力の 40〜60 文字/分と比較すると約 2 倍の速度が出ます。QWERTY 配列のフルキーボード入力 (両手打ち) には及びませんが、片手操作という制約の中では最も効率的な入力方式です。

フリック入力は 2008 年に iPhone の日本語入力として Apple が導入し、その後 Android でも標準的な入力方式として普及しました。日本独自の入力方式であり、五十音の行段構造 (あ行〜わ行 × あ段〜お段) とフリックの 5 方向 (タップ + 上下左右) が完全に対応する点が設計の妙です。

文字数カウントの観点では、フリック入力の速度は「1 分間に何文字入力できるか」という指標に直結します。SNS の投稿やチャットでは、入力速度がコミュニケーションのテンポを左右するため、フリック入力の習熟度が実質的な文字数の上限を決めることになります。

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